大学や専門学校への進学を考えている人、就職を考えている人、通信制高校に通う生徒にはそれぞれ目標があります。そして、彼らは卒業後には何らかの道へ進んでいきました。それを踏まえて、これから通信制高校に通おうという人に少し先の将来の進路について紹介しておきたいと思います。
年々増加している通信高校の大学進学率
近年の就職状況から、大学への進学率そのものは増加の傾向があります。その煽りを受けて、通信制高校に通う生徒のなかでも進学を目指している生徒が多くなりました。また、指定校推薦の枠を多く持っている通信制高校もあり、第一学院高等学校のように進学に強いという特徴を売りにしている学校も目立ってきました。しかし、いまだ全体的には通信制高校の進学率は高いとは言えない状況にあります。そもそも、学年制の高校とは違い、単位制の高校では生徒が揃って授業を受けるということがほとんどないため、基本的に勉強は自己学習となります。そのため、自分が勉強を続けられる環境を作らなければならないので、勉強のモチベーションを続けていくことが難しくなり、大学への進学をあきらめてしまう人も多くいます。しかし、その一方で難関といわれる大学へ進んでいる人もいますので、本気で進学を考えているのなら、面接の指導や受験対策などをしっかりと行っている学校かどうかを事前に調べておきましょう。
専門学校と提携している通信制高校を選ぶ
通信制高校の進路として、大きなウェイトとなっているのが専門学校への進学です。中には、そのための高校卒業資格を得るために通信制高校へ通っているという生徒もいます。自分がやりたいことが決まっている人には、自分で使える時間が多くある単位制高校で早くから準備に取り掛かっているケースも多くあります。また、通信制高校の中には、有力な専門学校と提携をしている学校もあります。(→通信制高校ガイドへ)そういった学校では、授業カリキュラムの中でプロの先生が教える専門的な講義があることもあります。その中で、自分のやりたいことに関する知識を増やしたり、あるいは専門的な授業で刺激を受けて自分がやりたいものを見つけたりしている人がいます。そして、このような生徒の興味を惹きつける教育を行っている通信制高校こそが、高い卒業率である場合が多くあります。やはり、公立の通信制高校のように、「とりあえず」とか「なんとなく学校に通っているだけでは卒業までのモチベーションが保てずに学習そのものがおろそかになってしまうことが多いようです。